多くの赤ちゃんがかかる「突発性発疹」。
初めての発熱が突発性発疹だった、なんて方も多いのがこの病気です。
突発性発疹は、症状そのものよりも治癒後の不機嫌さが厄介な病気としても知られていますが、かかった時に心構えがあるとずいぶんと違います。
「突発性発疹」の原因や症状、対策について知って、病気に備えましょう。
突発性発疹とは?
急性ウイルス感染症の一つで、生後6カ月~1歳代にかかりやすい病気です。
大半のお子さんが3歳までに感染する突発性発疹は、病気の登竜門と言ったところでしょうか。
感染してしまうと、38~39度台、高いと40度までいく高熱が4日程続きます。高熱による寒さやふるえのほか、下痢を伴う場合が多く、中にはのどの痛みや咳などを患うこともあります。
基本的には発熱が主な症状です。
熱が下がると、お腹や背中、顔など全身に発疹が見られます。
赤い斑点のようなもので、特に凹凸は見られません。発疹自体は2~3日で治まり、完治します。
発熱した時点では突発性発疹かどうかの判断はできず、発疹が出てからの病後診断になります。
突発性発疹への特効薬はなく、対処療法しかありません。ですから、ゆっくり休んで時間が薬ですが、お子さんに発熱(とくに高熱)の場合は、病院にかかるようにしましょう。
初めての高熱。看病ってどうするの?
熱には、上昇中と上がりきった状態とを見極めることで対応が違います。
上昇中のときには、手足が冷たく、頭や身体が熱く熱を持った状態になります。
逆に上がりきったときには手足は温かく、熱が全体にまわった状態になります。
上昇中のときには、頭や首を冷やし手足は温めてあげましょう。
寒気をかんじたり、身体が震えたりするときは上昇中のサインです。
本人が楽になるように温めてあげましょう。水分を欲しがらない場合もありますが、できる限り飲ませるようにしましょう。冷たいものより、常温のものがお勧めです。
熱が上がりきれば、手足が温かくなります。
本人が布団をはぎ出したらチェックしましょう。この時には、身体が熱を放出したがっている状態ですので、汗をかいた衣類を着替え、掛け布団はお腹にバスタオルくらいでかまいません。
上昇中と同様、かならず水分補給をしてください。
また、小さい子どもの場合、うまく汗がかけずに熱が身体にこもってしまうことがあります。
温タオルで少しこするように拭いてあげると、発汗が促されて解熱の手助けをしてくれます。
高熱が続いて入浴もできてないことも多いでしょうから、身体を清潔に保つという意味でもお勧めです。
筆者の子どもは、過去に二回熱性けいれんになり救急車で搬送された経験があります。そのとき教えてもらった高熱時の看病法です。
ご参考にしていただければ幸いです。
ホントの戦いは完治後? 不機嫌病と言われる由縁
高熱続きで心配し通し、やっと収束したと一息ついたころから始まるのが、発疹と信じられないほどのぐずり。
「突発性発疹」が別名「不機嫌病」と呼ばれる由縁がここにあります。
発熱後の倦怠感や不快感など諸説ありますが、なぜ不機嫌になるのかははっきりとしていません。
高熱の割に子どもが元気にしているのが特徴ですので、「思いのほか元気だから安心だわ」と思ったときには、嵐の前の静けさかもしれません。
ぐずり出したらもうどうすることもできません…。終日抱っこ、いつでもおひざなんてお子さんも多いようです。
しかしこれも1週間ほどで落ち着いてくることがほとんどです。
腹をくくって、子どもにとことん付き合ってあげましょう。
筆者は、「病状が落ち付いたら、絶対焼肉に行く!」と、毎日呪文のように唱えて「馬の鼻先ニンジン作戦」で乗り切りました。
子どものぐずりは、おかあさんにとってストレスですよね。うまくセルフコントロールしながら、子どもの病気に付き合いましょう。
今回のまとめ
突発性発疹の症状と看病
突発性発疹とは?
初めての高熱。看病ってどうするの?
ホントの戦いは完治後? 不機嫌病と言われる由縁