小児てんかんは遺伝病?知ってほしい!てんかんの基礎知識

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0

SNSフォローボタン

tenkan-iden

最近では「てんかん」の発作が起きたために交通事故につながってしまったなどの悲しいニュースを耳にすることがあります。

「てんかん」に対して、痙攣や意識を失う病気ぐらいしか知らない方も多いのではないでしょうか? 

しかし、先進国では1000人あたり5人いると言われている「てんかん」。

日本国内には100万人の方が、てんかんの症状と戦っていると言われています。

今回は、子育て中の親御さんが気になる「小児てんかん」を中心にお伝えします。


「てんかん」ってなんで起こるの?

てんかんが起こる原因が「脳」にあるのは多くの方がご存知かと思いますが、てんかんが起こるプロセスには、この脳の働きが大きく関係します。

五感が受け取る情報を処理したり、身体を動かしたり、無意識に心臓などの臓器の働きをコントロールするのが脳の働きです。

「甘いなぁ」や「熱い!」、「走ろう」などと言った情報を伝達するときには、全身に張り巡らされた神経を、微弱な電気信号が通ります。

「てんかん」発作が起こるときの脳内では、この電気信号が激しく乱れてしまっているのです。

脳には、神経の興奮と抑制がバランスよくコントロールして存在しているのですが、このバランスが何らかの理由(誘因)で、興奮系神経が強まったり、抑制系神経が弱まることで、興奮が台頭した状態になると発作が起きてしまう、とされています。

てんかん発作を誘因するもの(子ども)

・発熱

(熱性けいれんとてんかんは異なるが、小児の脳自体が発熱による痙攣が生じやすい)

・入浴による体温上昇

・嘔吐下痢

・睡眠不足やリズム

・ストレスや疲労

・光や図形などの視覚刺激、聴覚刺激など

・テレビゲーム、テレビ

(てんかん性発作でなくても、自律神経症状を引き起こす可能性がある)

発作を誘発するものだからといって、必ずしも発作が起こるわけではありませんので、不必要に不安がることはありません。

また、上記の誘因因子で発作が起きた経験があったとしても、それにこだわることなく、本人の状況と薬の服用、生活環境や就学状況など、総合的にとらえて対処しましょう。

子どもが初めて痙攣などを起こした場合は、必ず病院にかかりましょう。

てんかんか、一過的な発作なのか、検査が必要です。痙攣が起こったときの状況(痙攣の始まり方、継続期間、直前の様子など)を医師に細かく説明しましょう。


てんかんの原因…ほとんどは遺伝しません

小児てんかんの原因は、大きく分けて2つあります。

1・症候性てんかん

大脳が傷つくことで起こるてんかん。胎児期や分娩時に何らかの理由で大脳が傷つく場合、脳の先天性奇形や先天性代謝異常、著しい低体重出生の場合に発病するリスクがある。乳幼児期に発症することが多い。小児てんかんにおけるほとんどを占める。

2・特発性てんかん

明らかな病変が脳に認められないてんかん。遺伝との関係性が考えられる。代表的なものにローランドてんかんなどがある。15歳未満にみられることが多く、予後の経過はよい。ある一定年齢になると、発作を起こさなくなることがほとんど。

上記以外にも、興奮が起こる脳の領域の違い、発作の違いによって部分てんかん・全般てんかんと分類されますが、年齢や病変によっても種類が多彩なので、今回は大きくふたつ紹介しました。

2の「特発性てんかん」は、大脳に何らかの損傷がみられることはなく、原因として遺伝との関係性が考えられますが、こちらの場合は、脳が成長していくことで、症状が治まると言われています。

「親子で体質が似る」ことはてんかんに限らず、他の病気にも平等に言えることです。

「なりやすさ」という観点でいうと、他の方より発症リスクがあるかも知れませんが、それだけであって、てんかん=遺伝病と決めつけることはできません。


てんかんへの正しい理解が患者さんの助けになる

多くのてんかん患者は、抗てんかん薬を適切に服用することで、日常生活を健やかに送ることができます。

しかしながら、患者さんは常に発作が起こるリスクを抱えた不安を持っているのも事実です。

てんかんの発作がおこると、意識がなくなったり、がくがくと痙攣をおこしたり、通常の行動ができなくなります。発作時の症状は、てんかんの種類によってさまざまです。

てんかんは、発作の出方によって治療法・対処法が異なりますが、多くのてんかん患者は自分が発作を起こしているときの記憶がないことがほとんどです。

ですから、発作に出くわした場合、発作の状況を的確に伝える事が、今後のてんかん患者の治療に役立ちます。

「てんかん」についてお伝えしてきましたが、一番理解してほしいことは「てんかん」は決して特別な病気ではなく、誰にでも起こりうる病気だということです。

介助者、また発作に出くわした方が患者さんの治療の手助けができるよう、正しい知識と対処法が多くの方に理解されることを心から願っています。


まとめ

小児てんかんは遺伝病?知ってほしい!てんかんの基礎知識
「てんかん」ってなんで起こるの?
てんかんの原因…ほとんどは遺伝しません
てんかんへの正しい理解が患者さんの助けになる

SNSフォローボタン

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存