真珠腫性中耳炎について

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真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)とは、中耳炎を繰り返すうちに一部の上皮組織が球状に増殖して耳の周りの骨を破壊する病気のことを言います。


中耳炎とは

耳は外側から、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)と3つの区画にわかれています。

中耳炎とは、この中耳の部分に菌などが侵入し、炎症を起こしている状態です。

中耳炎になると、耳を痛がったり、耳垂れ(耳から膿などが出てくること)がおきたりします。

この中耳にできる病気の中に、「真珠腫性中耳炎」とか「中耳真珠腫」と呼ばれるものがあります。 これらは中耳に「真珠腫」というものができる病気です。


真珠腫とは

人間の体は、表面を細胞層で覆われており、これらは「上皮(じょうひ)組織」と 呼ばれます。

上皮は常に新陳代謝を繰り返し、表面がはがれて新しい上皮が形成されます。

古くなってはがれた表面上皮として 身近にで目にすることができるのは、毎日の入浴時に風呂場でこすり落とす体の「垢(あか)」です。 

このように、何らかの原因で内部に垢(あか)を溜めた袋が中耳にでき、それが増殖したものを 「真珠腫」と呼んでいます。

垢(あか)なのに「真珠」?と思われるかもしれませんが 球状に増殖した上皮組織が、文字通り真珠のような白いきれいな色をしているように見えることから、真珠腫と呼ばれるそうです。

真珠腫の周囲に感染炎症を 伴えば「真珠腫性中耳炎」ということになりますし、炎症がなく無症状あるいは炎症と関係ない症状が出たものは「中耳真珠腫」という呼び名になります。

(外耳道にできることもあり、それは「外耳道真珠腫」と呼ばれます。)


真珠腫性中耳炎の症状

この病気は慢性中耳炎の範疇に含まれますが、症状がひどくなると中耳や内耳周囲の骨が徐々に破壊されるなど、時間とともに進行することもあります。

症状は耳から液体の出る耳漏(じろう)が長引いたり、難聴や耳の痛みを感じたりします。

症状が進行するとめまい、顔面神経麻痺、髄膜炎、脳膿瘍を起こすこともあります。

幼少時に中耳炎を繰り返していた方にも多いですが、成人してから発症し気づかない間に進行している例も見られます。

また、先天性の真珠腫もありますが、こどもは自分から難聴の症状を訴えることが難しく、通常の診察ではわからないことも多いので、疑いがある場合はCT精査が行われます。


真珠腫性中耳炎の治療法

真珠腫の治療は手術が大原則です。真珠腫の診断を受けたらいずれは手術を受けることになると言われていますが、 状態によっては外来通院で経過を観てゆくことも可能です。

真珠腫は垢(あか)の塊であり腫瘍ではないので、癌に変化したりすることはなく、 腫瘍に比べると大きくなるスピードは極めてゆっくりです。

そのため一刻も早く手術をと言う訳ではありません。

ただし長年放置しておくと周囲の骨を融かしながら増大するので、様々な症状が出てきます。

もしすでにみみだれ、めまい、難聴、顔面神経麻痺、髄膜炎などの症状が出ていて、真珠腫性中耳炎と診断されているようなら、早急に手術を受けることを考えたほうが良いでしょう。

先天性真珠腫も同様ですが、先天性真珠腫の中にはごく稀に自然に消えてしまうものがあることが報告されています。

また、後天性の真珠腫でもごく早期のものであれば、前述の「袋」に溜まった垢(あか)を外来通院で定期的に清掃することにより 手術をしないで経過を観察することが可能な場合もあるそうです。

真珠腫の治療に詳しい専門医の下で診察とCT写真などの画像によって、 状態を正しく評価し、自分のライフスタイルとも照らし合わせて適切な治療を行うことが大切です。


まとめ

真珠腫性中耳炎について
中耳炎とは
真珠腫性中耳炎の症状
真珠腫性中耳炎の治療法

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