足が痛いは要注意!股関節の病気「ペルテス病」とは?

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走ったり飛び回ったり、とにかく運動量の多い成長期。怪我をしたり、成長に伴って身体が痛みを覚えたりすることはよくある話ですが、もしお子さんが股関節を痛がるときには、注意が必要です。

成長期の男の子によくみられる股関節の病気「ペルテス病」をご存知ですか?

 今回は、股関節の骨が壊死し放っておくと変形してしまう「ペルテス病」についてお伝えしたいと思います。


ペルテス病はこんな病気です

成長期のお子さんの大腿骨頭に骨端核(成長軟骨の中心部)という部位が存在します。これは、成長期のお子さんにしか見られないもので、大人になるにつれて、骨と融合されます。

この骨端核に流れる栄養血管が流れており、乳児期には2方向、中間期には1方向、学童期と思春期には3方向から流れています。

しかし、中間期の1方向からの栄養血管が滞り、栄養が行き渡らなくなると、大腿頭骨が壊死し、股関節に変形が見られるようになってしまいます。

これが「ペルテス病」です。

ペルテス病の発症は、この中間期にあたる4~8歳頃に多く見られ、ピークは6歳くらいです。男の子に多く見られますが、男女比は6:1ほど。

男の子だけに限った病気ではありません。

発症率は10万人に5人と言われており、決して頻発する病気ではありませんが、好発期に該当するお子さんが股関節の痛みを訴える時には注意が必要です。


ペルテス病の初期症状とは?

ペルテス病が発症すると、股関節に痛みを覚えたり、股関節をかばうために膝などに痛みを覚えます。

痛みは個人差があり、痛みをあまり訴えない場合もあります。しかしながら歩き方がびっこをひいていたり、足の太さが左右非対称などの症状が見られますので、股関節に違和感を訴えるような時には注意深く観察してみてください。

また、ペルテス病の初期症状と酷似していて、股関節の痛みでも強く痛みを訴えるものとして「単純性股関節炎」があります。

<単純性股関節炎とは?>

一過的に、股関節が炎症を起こす病気です。炎症により関節液の貯留が見られる場合があるものの、骨に異常はなく、細菌やウイルスの存在は認められることはありません。

治療経過としては激しい運動を避け、自然治癒を待つのみです。

ペルテス病と同じく、原因は未だ解明されておりませんが、風邪などをひいた後などに発症しやすく、1~2週間ほどで収束していきます。

予後の経過はよく、この単純性股関節炎で障害が残ったりするような事はありません。

単純性股関節炎とペルテス病の診断は、専門家の元で検査をすれば一目瞭然です。股関節を訴える場合は、まず整形外科を受診しましょう。


ペルテス病はきちんと対処すれば怖い病気ではありません

軟骨の壊死と聞くと大変怖い病気のように聞こえる「ペルテス病」ですが、発症初期にきちんと対処すれば、後遺症もなく完治できる病気です。

発症が認められた時点で、変形を進行させないために器具を装着して、股関節へ体重などの付加がかからないように固定します。

壊死が進行している時に、負荷をかけると変形したまま回復することになり、歩行機能に影響をきたすため、将来的に手術が必要な変形性股関節症になってしまうことがあります。

大切なのは早期発見と治療です。ペルテス病は、単純性股関節炎の激しい痛みとは異なり、あまり痛みが強くない場合もあり、発見が遅れることもあります。

登校時のお見送りのときなど、子どもの歩き方や姿勢に違和感がないか、注意して見る習慣をつけておくのもいいですね。

筆者にも、ペルテス病になったことのある親族がいます。

彼は5歳の時発症し、約2年間、器具を付けての車いす生活を余儀なくされていましたが、今では、大学生になりテニスサークルに所属して、不自由なくスポーツを楽しんでいます。

ペルテス病の治療は、長期に渡りますのでお子さんはもちろん、親御さんもストレスに感じることがたくさんあるかと思いますが、きちんと治療すれば治る病気です。

早期発見、早期治療で、一日も早く回復することを願っております。


今回のまとめ

足が痛いは要注意!股関節の病気「ペルテス病」とは?
ペルテス病はこんな病気です
ペルテス病の初期症状とは?
ペルテス病はきちんと対処すれば怖い病気ではありません

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