脳脊髄液漏出症(脳脊髄液減少症)の保険適用

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外傷などのために、脳の周囲の髄液が硬膜の外に漏れ出すことが原因となり引き起こされる病態について、今までは脳脊髄液減少症と呼ばれてきました。

脳が頭蓋を圧迫することにより、特に起立時に激しい頭痛などの諸症状を引き起こします。

これが今、脳脊髄液漏出症 という新しい呼び名に代わりつつあります。

2016年4月から保険適用になりました。


自動車事故・運動による障害が問題視されている現代だからこそ脳脊髄液漏出症に注目

これらの活動の背景には、損害保険の支払いを損保会社が渋っていたことが挙げられるのですが、仕方ないという見方もあります。

それまで厚生労働省に認められていない疾患のためです。

どちらにしろ、交通事故でむち打ち症に合併したり、子どもが部活動で武道やコンタクトスポーツをした後に悩まされ、そうした患者がとても多かったということ。

それが社会に認知され、新たに保険適用を目指すほどの疾患となったという理由でしょう。

法整備はとてもありがたいのですが、親としては脳脊髄液漏出症を未然に防ぐ手段の方がずっと大切です。


なぜ脳脊髄液漏出症と呼ばれるようになったのか

この病態は、かつては脳脊髄液減少症と呼ばれていました。2007年に脳脊髄液減少症研究会が発表した呼び名が脳脊髄液漏出症です。

最近になり海外では、脳脊髄液減少症という病名ではなく、脳脊髄液漏出症という名称が適当であるという説が提唱されました。

これは、脳脊髄液を覆っている硬膜の損傷前の脳脊髄液量を測定していないため、脳脊髄液量の減少は予想されるものの実際に減少しているかが不明であること、そしてそもそも脳脊髄液の漏出が原因となる症状であることが理由です。


厚生労働省は脳脊髄液漏出症という名称を認めた

脳脊髄液漏出症は、英名のCerebro Spinal Fluid Leakを日本語訳したものです。

厚生労働省研究班は、2011年に脳脊髄液漏出症の画像診断判定基準・画像診断基準(中間報告)を公表し、これをもって正式に疾患の存在が認められました。

それまでは脳脊髄液減少症という疾患は存在せず、頭痛や倦怠感は別の機序によるものだという立場を取る医師も多かったのです。

理解されずに苦しんできた患者が大勢いました。


脳脊髄液漏出症の保険が整備されてきた

2007年時点では、ブラッドパッチ療法などが保険適用外であったため、脳脊髄液減少症の患者の経済的負担は大きいものでした。

2011年にようやく脳脊髄液漏出症として認められたことによって、ブラッドパッチなどの医療行為も、先進医療の一環として保険適用を目指すこととなりました。

2007年に脳脊髄液減少症として取り上げられ、患者団体などが保険適用を求めて約10万人もの署名を厚生労働大臣に提出するといった活動などが行われてきました。

そうした活動が実を結び、その結果が脳脊髄液減少症に代わって、これから一般的になるであろう脳脊髄液漏出症という呼称の誕生に関わっているのです。


今回のまとめ

「脳脊髄液漏出症」と脳脊髄液減少症とは
自動車事故・運動による障害が問題視されている現代だからこそ脳脊髄液漏出症に注目
なぜ脳脊髄液漏出症と呼ばれるようになったのか
厚生労働省は脳脊髄液漏出症という名称を認めた
脳脊髄液漏出症の保険が整備されてきた

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