成長期の疲労骨折?!子どもの腰痛「腰椎分離症」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0

SNSフォローボタン

kodomo-youtuu-bunnrisyou

小学校、中学校と進級するにつれ、子ども の運動量がぐんぐんと増えていきます。特に運動系の部活などに所属したり、スポーツを日常的に行い活動量の多いお子さんに注意したいのが 腰痛 です。

今回は成長期に起こりやすい「腰椎 分離症 」にスポットを当てて、お伝えします。

腰椎分離症とは?

腰椎と呼ばれる上半身と骨盤のつなぎ目にある5つの椎骨。この椎骨が疲労骨折し、椎間関節で分離が起こることを言います。

小学校~中学校ぐらいの成長期のお子さんの骨はまだまだ骨成熟が未熟なため、スポーツなどで腰部に過度な負担が継続的にかかることで疲労骨折し、発生すると考えられています。

激しい腰のひねり前屈後屈のあるスポーツ(野球、バレーボール、サッカー、柔道など)をしているお子さんが腰痛を訴える場合には、腰痛分離症を疑う必要があります。

腰椎分離症の症状

成長期の腰痛分離症の場合には、スポーツ時に痛むのが一般的です。成人や中高年でも腰椎分離症にかかりますが、この場合には鈍痛がしたり、同じ姿勢でいると痛みが生じたり、同じ動作の繰り返しなどでも痛みを生じさせます。どちらも共通して、腰を後ろに反らせると痛みが強まります。

しかし、自覚症状には個人差があり、スポーツ時に弱い痛みを感じるだけや、ときには無症状の場合があります。こうした場合には、腰椎分離症そのものに気づかず、病状が悪化することがあります。


初期なら完治も可能!悪化すると「腰椎分離すべり症」になる危険も

早めに治療を開始することで、骨の修復(骨癒合)が期待できます。

しかし、疲労骨折した椎骨の分離が進行してしまうと、分離した椎骨がお腹側に滑りでてきてしまう「腰椎分離すべり症」になることがあります。

すべりが大きくなり、神経を圧迫してしまうと足にしびれや痛みが発生してしまいます。腰椎分離症に気づかず、すべりが起きてからしびれや痛みといった自覚症状を覚える場合も少なくありません。

少しでも違和感を感じた場合には、早めに病院へ受診することをお勧めします。


治療は長期戦。子どもの心のケアも肝心

症状の進行具合でも異なりますが、まずはコルセット(硬性コルセット」身体に合わせたオーダーメイドのコルセット)の着用と運動の禁止が基本。期間はおよそ3~6カ月間です。通常の骨折と同じく、疲労骨折した椎骨の癒合を図る期間となります。

病状の経過をレントゲンなどで確認し、運動再開となります。

痛みの軽減の具合、骨癒合の状態に合わせて、ストレッチやリハビリを指示する先生もいます。

「早く復帰したい!」気持ちをグッと抑えて、専門の先生の指示にキチンと従うことが早期治療につながります。

「安静が一番の薬」だとわかってはいても、長期間の運動禁止は相当なストレスになります。多感なこの時期の子どもたちは、そうした自分自身の葛藤以外にも、部活動の仲間との関係やライバル心から、気持ちと身体のバランスが取りづらくなりがちです。

筆者自身も陸上やテニス、器械体操、水泳とスポーツが大好きで、青春時代は真っ黒に日焼けしていたタイプでしたから、「部活を休む」ということがどれだけストレスになるかよくわかります。体調が悪くても、「自分だけさぼっていると思われる」「レギュラーを取られる」「顧問や先輩から怒られる」などと、悶々と悩んでしまうものです。

そうした心の状態を汲んで、親が掛けてあげる言葉一つで子どもを楽にしてあげることもできます。例えば「この先の競技人生のために今しっかり治そうね」「痛いまま頑張るより、完治してからの方が100%のパフォーマンスができるはずだよ」など、目先に囚われずに広い視野を持ち、希望を抱かせるような言葉で、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

「腰椎分離症」は。治療途中で運動に復帰してしまう、痛みを隠して頑張り続けてしまうなど、子どもの向上心が仇となって完治が遅れてしまったり、悪化する事例が多く見受けられます。スポーツに打ち込むことは、子どもにとって大変素晴らしい経験だと思います。と同時に、身体の発達も大変重要です。どちらも損なわないために、医療的ケアと合わせて、心のケアも大切にしてあげてください。


今回のまとめ

成長期の疲労骨折?!子どもの腰痛「腰椎分離症」
腰椎分離症とは?
初期なら完治も可能!悪化すると「腰椎分離すべり症」になる危険も
治療は長期戦。子どもの心のケアも肝心

SNSフォローボタン

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存