キスでうつる?!「キス病」ってなに?

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欧米では比較的認知度のある「キス病」ですが、日本ではあまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか? 

キス病とは、「伝染性単核球症」と呼ばれるものの通称で、唾液を介して感染するためにそのように呼ばれている病気です。

日本では、3歳までに約70%の人が感染しているとも言われている「キス病」についてお伝えします。


キス病=伝染性単核球症の原因はEBウイルス

「伝染性単核球症」はEBウイルスに初めて感染したときに発症する病気です。このウイルスは、単純ヘルペスや水疱瘡の親戚のようなウイルスで、日常によくありふれたウイルスです。

このEBウイルスは3歳くらいまでに感染すると、風邪のような症状でほとんど気付かれることはありません。また、多くの場合、症状がないまま抗体ができることがほとんどです。

しかし、思春期以降になると、感染した人の約半数が発症してしまいます。

<キス病の主な症状>

・38度以上の高熱が続く

・鼻づまり、のどの痛み

・リンパ節の腫れによる全身痛、むくみ

・イチゴ舌や口臭

など

病状は、4週間~6週間ほどで自然治癒していきます。EBウイルスへの効果的な薬はありませんので、投薬は対症療法になります。

この自然治癒期間を過ぎても、症状が治まらない時には悪化している事が考えられます。

食欲減退により、栄養不足などが起こると内臓や肝機能などに影響をきたし、入院が必要な場合もありますので、キス病の診断から完治しているかどうかまで、きちんとフォローアップしてもらいましょう。


なぜキス病と呼ばれるの?

キス病と呼ばれる由縁は、その感染ルートが「唾液」ということにあります。

赤ちゃんや子どものうちに知らず知らずのうちに感染している場合も多く、日本では約70%の人が3歳までに感染、大人になるとほとんどの人が感染していると言われています。

逆に欧米では、他者と初めてキスをし出す思春期にこの病気を発症する事が多いため、このような通称が付いたと言われています。

筆者はアメリカに在住していますが、子どもを褒める時や寝る前など、ことあるごとにキスをするお国柄なので少々意外でした。しかし、確かに、子どものおでこや頭、頬などにキスすることが多く、口どうしでもフレンチキスくらいでしていることがほとんどです。

なぜ日本の方が感染するタイミングが早いのか、詳しいところは分かりませんが、生活スタイルの違いが影響しているものと思います。

日本では、子どもとペットボトルを回し飲みしたり、スプーンを共有する光景は普通ですが、欧米ではあまり見かけません。

最近では日本も、虫歯や歯周病菌を移さないために、スプーンの共有などは避けるのが常識化してきたことや、昔と比べて衛生意識が高まり、子育てをする環境が綺麗になってきたことから、20代を中心としてキス病を発症する患者さんが増えてきているようです。

症状としては風邪と大変類似していますが、処方された薬や抗生剤、市販の風邪薬が効かない、などのときにはキス病を疑う必要があります。


キス病を防ぐことは難しい…

感染・発症してしまうと、発症期間は長いですし、重篤化する危険もありますが、感染に対して余計に神経質になる必要はありません。

先に述べたとおり、生活の中によく存在するウイルスですから、100%感染を避けるのは難しいかもしれません。さらに、思春期以降に感染した場合の方が発症リスクと症状の重篤化が高い病気ですから、下手に避けない方がよいとも考えられます。

大切なのは、キス病になったときに焦らず対処し、症状を軽減するためのホームケア法を身につけておくことです。かかってしまったら、時間こそかかれど、きちんと治療できる病気ですし、予後も良好な病気ですので、不必要に不安がることはありません。


今回のまとめ

キスでうつる?!「キス病」ってなに?
キス病=伝染性単核球症の原因はEBウイルス
なぜキス病と呼ばれるの?
キス病を防ぐことは難しい…

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