「喘息性気管支炎」と「気管支喘息」似ているようで全く違う病気です!

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「喘息性気管支炎」と「気管支喘息」似ているようで全く違う病気です! 

zennsoku

あなたの赤ちゃんの呼吸が「ゼーゼー」「ヒーヒー」という音がしたら、この病気かもしれません喘息性気管支炎の記事にて、「喘息性気管支炎」についての概要を紹介致しましたが、この「ゼーゼー」「ヒーヒー」という呼気音は、「気管支喘息 (俗に言う「喘息」の事です)」の音とそっくりです。

それでは、両者はどのようにして区別するのでしょうか?

本記事では、その疑問にお答えしていきたいと思います。


喘息性気管支炎と気管支喘息との違い

どのような違いがあるのか、以下に紹介していきます。

<発症原因の違い>

「喘息性気管支炎」は、“あなたの赤ちゃんの呼吸が「ゼーゼー」「ヒーヒー」という音がしたら、この病気かもしれません  喘息性気管支炎”の記事で申しましたように、

“ウイルスや細菌が気管支に感染する事によって起こる、気管支の炎症の病”です。

すなわち、原因は“ウイルス・細菌(の感染)”です。

一方、「気管支喘息」は“アレルギー等により、呼吸時の空気の通り道(気道)が痙攣を生じて狭くなってしまう事によって生じる病”です。すなわち、

原因は“アレルギー”が主となります。

アレルゲン(アレルギーの原因物質)は「ダニ」や「ハウスダスト」、他には「ペット」「花粉」「食べ物」等です。

アレルゲンによって気管支に炎症が起こり、気道が非常に敏感になる事によって気管支が収縮し、その結果、気管支の内腔が狭くなる為、発作が生じます。

つまり、“アレルゲンによって狭くなった気管支の中を空気が出入りする為に喘鳴が生じ、空気の出入りが困難になる為、呼吸が苦しくなる”という事です。

喘息発作が何度も繰り返し起こり続けてしまいますと、気管支壁の炎症が慢性化し、気管支腔が狭くなってしまったまま戻らなくなってしまいますので、完治しにくくなってしまうのです。

これを“リモデリング”と呼びます。

すなわち、“喘息発作の再発を予防して、リモデリングを起こさないようにする事が重要”なのです。

そして、これこそが子どもの気管支喘息を完治させられる唯一の方法でもあります。

気管支喘息の発作による死亡も、10万人中5人程度起こっていますのでご注意下さい。

(※補足)

気管支喘息の原因にアレルギー「等」と前述しましたように、気管支喘息の原因はアレルギー以外にもあります。

  • 「ストレス」
  • 「運動」
  • 「煙草」
  • 「大気汚染」(「四日市ぜんそく」が公害病として有名ですね)
  • 「におい」

など、様々な要因が発症要因となりえます。

<「気管支拡張剤」に対する反応性の差・「呼吸困難」の有無>

喘息性気管支炎は、基本的に気管支拡張剤に対する反応はそれ程敏感ではなく、呼吸困難もさほど伴う事はありません。

そのため、患者は夜間でも(咳自体は生じますが)安眠する事が可能な事が多いのです。

一方、気管支喘息(の発作)は気管支拡張剤に対する反応は敏感です。

そして、人によっては発作時に重篤な呼吸困難が伴います。

気管支喘息の発作の特徴は、「横になり難い」という事です。なぜかと申しますと、「発作時には気管支が収縮して狭くなるのに加え、横になると肺の重みも気管支に加わる為に、気管支の内腔が更に狭くなるから」です。

つまり、“聴診時の呼吸音は非常に似ているが、患者の呼吸の苦しさは大きく異なる”という事です。

<患者の成長による症状の治まり具合>

喘息性気管支炎の場合、気管支喘息とは異なり、患者が小学生になる年齢の頃には発作を起こさなくなります。(概ね3歳前後で治まります。)

一方、気管支喘息の場合、大人の方々でも「喘息持ち」とよく言われていますように、年齢が上がる事によりピタっと症状が治まるとは言えません。

<「診断・検査」による判別>

問診にて「家族のアレルギー歴」を尋ねる

(先述しましたように、気管支喘息はアレルゲンによって生じる事が多いですから、家族がアレルギー持ちであると気管支喘息に罹患する可能性は高くなります。)

喘鳴の際に呼吸困難を生じているかどうか

先述しましたように、呼吸困難を生じていれば、気管支喘息の可能性が高いです、

(先述しましたように)気管支拡張剤の吸入に良く反応するかどうか

吸入後に喘鳴が消えたり良くなったりする場合は気管支喘息の可能性が高いです

血液検査

“あなたの赤ちゃんの呼吸が「ゼーゼー」「ヒーヒー」という音がしたら、この病気かもしれません  喘息性気管支炎”

の記事でも少々説明しましたが、血液中の「白血球量」の内、

「好中球」の量の数値が高い→喘息性気管支炎

「好酸球」の量の数値が高い→気管支喘息

の可能性が高いです。

これらの要素から診断します。


喘息性気管支炎から気管支喘息への移行可能性

先述しましたように、喘息性気管支炎の場合、気管支喘息とは異なり、患者が小学生になる年齢の頃には発作を起こさなくなります。

しかしながら、頻繁に喘息性気管支炎の発作を起こす場合はアレルギーが関係している可能性、すなわち気管支喘息への移行の可能性も考えられるので、ご注意下さい。


まとめ

「喘息性気管支炎」と「気管支喘息」似ているようで全く違う病気です!
喘息性気管支炎と気管支喘息との違い
喘息性気管支炎から気管支喘息への移行可能性

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