まだまだ謎に包まれたまま!?川崎病の原因

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昭和中期に見つかった恐ろしい病「川崎病」とは

の記事で軽く触れましたように、川崎病 の 原因 は未だ解明されていません。

現在も、様々な仮説が唱えられています。

今回は、その「仮説」について、代表的なものをいくつか詳しく紹介する事にします。


溶連菌説

現状で有力視されている仮説の1つがこの「溶連菌説」です。

なぜ、この「溶連菌説」が強く疑われているのかと申しますと、

川崎病の症状が、溶連菌感染症の重篤症状である「猩紅熱(しょうこうねつ)」によく似ているからです。

いちご舌・喉が赤く腫れる・手足の皮が剥ける・発熱・全身の発疹といった症状は、川崎病にも猩紅熱にも共通して見られます。

しかしながら、川崎病では猩紅熱とは違い、喉を調べても溶連菌が全く検出されません。ならびに、川崎病には抗生物質が効きませんし、猩紅熱とは発疹の形も違いますので、当仮説は仮説のままなのです。

加えて、「川崎病患者の周囲の人間が、同じく川崎病に罹患した」という事例は滅多にありません。川崎病は周囲への感染力がとても弱く、細菌やウイルスのような「感染力のある存在」を原因だと仮定すると、周囲にはなぜ感染しないのかが分かりません。

最近、「溶連菌そのもの」が原因なのではなく、溶連菌の出す毒素「スーパ一抗原」がその原因ではないかとの説が公表されましたが、これも未だ仮説の域を出ないままであるようです。


アレルギー説

川崎病は

血中のアレルギー抗体が劇的に増え、全身の血管の内壁に炎症が生じる

病であるため、様々なアレルゲンがその候補として疑われました。

仮説として挙げられている代表的なアレルゲンは、

農薬、水銀、抗生物質、リケッチア、サンギス菌、合成洗剤、そして、ダニです。

しかしながら、何らかのアレルギーが原因であると仮定しても、そのアレルゲンが何であるのかは未だ不明です。


(何らかの細菌やウイルスの感染による)免疫機能の異常説

川崎病は、4歳以下の乳幼児に多い病気である一方で、

大人になってから、川崎病にかかる人が極めて少ない

病でもあります。

この事より、

大人は自然に免疫を獲得している

と推測されます。

この事実から、

川崎病の発症に「免疫」が強く関与している

と考えられています。

先程の「アレルギー説」の「アレルギー」反応も免疫に関するものですから、やはり川崎病が免疫に強く関与している可能性は充分にあり得ます。

ただ、この仮説の場合も、

何が原因となって免疫機能の異常が引き起こされるのか

は未だ明らかになっていません。


(中国北東部から気流に乗って運ばれる)カンジタ菌説

“川崎病の患者数が日本でピークを迎える時期と、中国東北部から風が吹いてくる時期が一致している。しかもその風には、カンジタ菌が多く含まれている。故に、川崎病の原因物質はカンジタ菌である可能性が高い。”

という説です。

ただし、この説には反論もあります。

「もうそうだとするならば、この風が通過する韓国でも同時期に川崎病が流行するはずであるが、韓国では同時期の流行はない。川崎病には複数の原因物質があり、人種によって反応のしやすさが違うのかもしれない。」

というものです。

結局、現在のところ、この説も確たるものとはなっていません。

以上が、現在「原因でないか」と考えられている主な仮説ですが、上記以外にも、

  • 小腸内の細菌説
  • 遺伝子異常説

などなど、多くの説が存在しておりますが、どれもいまいち決め手に欠けています。

迅速な原因解明が期待されています。


有力視されている流れ

現在もっとも有力視されている「川崎病の原因」の仮説は、次のような流れであるようです。

  1. 体内に何らかの感染が生じる(感染源は不明)

  1. 全身の血管、中小動脈に対して「アレルギー反応が誘発される(アレルゲンは不明)」または、「免疫機能にその他の異常が生じる」

  1. 全身の血管内壁に炎症が生じる(川崎病の発症)

今回のまとめ

まだまだ謎に包まれたまま!?川崎病の原因
溶連菌説
アレルギー説
(何らかの細菌やウイルスの感染による)免疫機能の異常説
(中国北東部から気流に乗って運ばれる)カンジタ菌説
有力視されている流れ

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