昭和中期に見つかった恐ろしい病「川崎病」とは

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kawasakibyou

1961年、小児科医の川崎富作(かわさき とみさく)医師が初めての患者を発見し、1967年に報告されたその病は、発見者の川崎医師の名前をとって「川崎病」と名づけられました。

ちなみに、「川崎市」が過去、「川崎公害病」という、公害による喘息が生じた地である事から、川崎病を喘息の疾病であると誤解しておられる方々もいらっしゃるようですが、「川崎市」とは全く関係はありません

ならびに、「川崎医科大学」とも無関係です

繰り返しますが、「川崎病」の名前は、

病気の発見者、川崎富作医師

にちなむものです。


川崎病とはどのような病気なのか!?

川崎病は、正式名称を

小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群

と言います。(「川崎病」の名のほうが、医療現場でも一般的です。)

川崎病は、

何らかの原因で、全身の血管が炎症を起こす病

です。

原因は現在でも不明のままです。

その原因として、現在でも様々な仮説が唱えられており、

  • 「溶連菌」

  • 「ダニアレルギー」

  • 「何らかの細菌やウイルスの感染による、免疫機能の異常」

  • 「中国北東部から気流に乗って運ばれる菌類」

  • 「小腸内の細菌」

などがその説としてありますが、そのいずれもが仮説の域を出ていません

※原因に関する詳細な情報に関しては、別記事

まだまだ謎に包まれたまま!? 川崎病の原因

に記述しておりますので、そちらをご覧ください。

ただ、

感染力の強い病気ではない(他者からうつりにくい病気である)

発症の「流行時期」「流行場所」があり、その流行が移動する病である

事は確かなようです。

患者の多くが、4歳以下の乳幼児です。生後半年未満の患者数はあまり多くないのですが、その後急激に増加し、生後9~11ヶ月の乳児期に患者数のピークがあります。

また、川崎病には診断基準が存在しており、下記1.~6.のうち、5つ以上に該当すれば「川崎病」と診断されます。

川崎病の診断基準
  1. 発熱(39℃~40℃の高熱が多い)が5日間以上

  2. 発熱して2~3日後、全身に発疹が出る

  3. 両目の充血が起こる

  4. 唇や舌が赤くなる(舌は赤くブツブツになるため「いちご舌」と呼ばれる)

  5. 手足の浮腫(急性期に生じる)・手足の皮むけ(回復期に生じる)

  6. 首のリンパ腺が腫れる

  7. BCG予防接種の痕が赤く腫れる)

  8. 血液検査において、CRP(C反応性蛋白)の値が高い)

また、7.および8.の項目に関しては「参考事項」となっていますが、川崎病の患者が当該項目に該当する事は多いです。

これら症状の詳細な情報に関しては、別記事

いちご舌に要警戒! 川崎病の特徴的な症状の数々

に記述しておりますので、そちらをご覧ください。

このように、特徴的な症状が多数現われるため、あまり精密な検査をする必要はなくとも、診断のつきやすい病気です。


川崎病の治療について

上述しましたように「原因不明」の病ですので、根本的な治療方法はありませんし、当然ながら予防方法も確立されていません

しかし、治療法および後遺症の検査方法は確立しています。

※「急性期の治療法」に関する詳細な情報に関しては、別記事

いちご舌に要警戒! 川崎病の特徴的な症状の数々

に記述しておりますので、そちらをご覧ください。

また、

「急性期以降の治療法・後遺症の検査方法」に関する詳細な情報に関しては、別記事

※タイトル”炎症が治まった後も要注意! 川崎病の「後遺症」

※タイトル“長い間検診は続く ~川崎病の予後~

に記述しておりますので、そちらをご覧ください。

入院期間はおおむね1週間~2週間で、多くが1ヶ月以内で退院しています。

しかし、1年以内に、患者の約3%が再発をしています。


なぜか日本人患者が圧倒的に多い

実はこの川崎病、病気そのものは世界各地で報告されているのですが、どういうわけかその患者は、日本人をはじめ、日系アメリカ人、韓国人などの「東アジア系」の乳幼児が多いのです。

欧米人や発展途上国の人達にはあまり発症していません。(しかしながら川崎病は、その罹患率の低い欧米においても、突然死や心筋梗塞の原因となりうる冠動脈瘤を生じる可能性があるため、乳幼児の後天性心疾患の最大原因となっています

発症の原因が未だ分かっていない病気ですから、「日本人患者が多い理由」も未だ不明です。


今回のまとめ

昭和中期に見つかった恐ろしい病「川崎病」とは
川崎病とはどのような病気なのか!?
川崎病の治療について
なぜか日本人患者が圧倒的に多い

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