子供の関節の痛みと骨肉腫

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子供の関節の痛みと骨肉腫

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関節痛 を引き起こす原因の一つに、骨肉腫 があります。

子供が関節の痛みを訴えた時、最初に骨肉腫を疑う人は少ないと思います。

骨肉腫で関節痛が起きている時は、一体どのような特徴があるのか、その場合はどうしたら良いのかなど、骨肉腫と関節の痛みについて見ていきましょう。


骨肉腫とは

骨肉腫とは、骨の悪性腫瘍の事です。

腫瘍の細胞が骨組織を作るのが特徴で、原発性骨悪性腫瘍の中で最も多い発症率を誇ります。

日本では、年間約200人の新しい患者が生まれています。

患者の約半数が10代で発症、5歳から24歳までに全体の3分の2の患者が発症するなど、活動や運動を多くする年代に発病する病気です。

<骨肉腫の原因は?>

はっきりと原因と言えるものはありませんが、家族内での発生がみられる事から、ガンを抑制する遺伝子の異常が原因という説があります。

<骨肉腫ができやすい部位と生存率>

骨肉腫は、ひざ関節や肩関節付近から発生する場合が多く、稀に全身の骨に発生する場合もあります。

以前は骨肉腫の診断が下ると、出来る限り早い時点で腕や足の切断術を施されていましたが、切断後に肺転移が現れるなどした為、四肢の切断をしても患部を温存しても5年生存率はほぼ同じとされています。

1980年以前の患者の5年生存率は10から15%と非常に低い確率でしたが、現在では肺に転移が認められる場合でも、5年生存率は50から70%と改善されています。

肺への転移がない場合には、完全寛解(ほぼ完治と言える状態)にまで回復できる患者が約78%という結果が出ています。


骨肉腫の治療方法

昔は『不治の病』とさえ呼ばれていた骨肉腫ですが、現在では腕や足の切断はしない治療方針が多くなっており、患部のみの切除と化学療法を組み合わせて治療します。

化学療法の進歩と抗がん剤の発達によって、現在では3分の2以上の骨肉腫の患者は治療に成功し、治ります。

全ての患者に科学療法が有効に効く訳ではありませんが、化学療法がよく効く患者の場合には、腕や足の大幅な切除を行わずに治療できます。

腕や足の切除した患部の骨は、人口関節や人工骨で再建する事も可能です。


骨肉腫と関節痛

<骨肉腫が原因の関節痛の症状>

筋肉痛と間違われる事が多い、持続的であまり激しくはない痛みが続きます。

活発な年ごろの関節痛なので、成長痛と間違えて放置すると、転移の可能性も大きくなるので、早い時点で骨肉腫の兆候に気づく事が必要です。

関節痛と付随して、『運動時に痛みを感じる』『関節に腫れや熱を帯びている感覚がある』などといった兆候を見逃さない事が大事になってきます。

初期の骨肉腫には痛みは無い場合が多く、症状が進行するにつれて、患部に痛みや腫れが現れる以外にこれといった症状が無い為、初期に本人や周囲が骨肉腫の存在に気づく事は難しいと言えます。

ですが、骨肉腫で関節痛が発生している場合には、走る、ジャンプするなどの活発な運動をした時に痛み、安静にしてしばらくすると痛みが消えるという特徴があるので、痛みの発生するシチュエーションをじっくりと観察してみるのが早期発見へつながるでしょう。

<骨肉腫の進行>

骨肉腫は進行スピードが速い事も特徴の一つで、治療が遅れた場合には患部の病状が進み、骨を破壊する程の大きな腫瘍になってしまったり、神経を刺激して激痛が発生したり、別の場所に転移してしまう事も少なくりません。

転移する場所は肺が多く、その場合2年以内に転移が認められます。


骨肉腫の診断・治療

骨肉腫は、初期には痛みや腫れも軽い為、触診や問診だけでは診断がつきません。

レントゲン検査や血液検査での値から診断を下すのが一般的です。

骨肉腫が疑われる場合には、患部の組織検査をし、悪性腫瘍であるかの検査をします。

このようないくつかの検査結果で、総合的に判断されます。

骨肉腫が発見された場合には、転移の心配があるのでその他の検査も追加されます。

<治療方法>

骨肉腫は進行も早く、転移しやすい為、始めに抗がん剤治療を行い、病状の進行を防ぐと同時に患部の縮小を図る化学療法を行います。

その後、腫瘍の部分の切除手術を行います。病状の進行具合によって、切除する範囲は変わってきます。

手術が終わっても半年から1年程は化学療法を続けます。これは再発を防ぐ為です。

腫瘍を取り除く手術ができない部位に骨肉腫がある場合や、手術に耐えられない患者(高齢者など)は、科学療法のみの治療が行われる場合もあります。

若者がなりやすい骨肉腫。早期発見と治療が成功する事を願ってやみません。


まとめ

子供の関節の痛みと骨肉腫
骨肉腫とは
骨肉腫の治療方法
骨肉腫と関節痛
骨肉腫の診断・治療

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