知っておきたい「いぼ」ができる子どもの病気とその対応

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いぼ」は医学では「疣贅(ゆうぜい)」という言葉で呼ばれ、数ミリから数センチほどのポチッと腫れができる良性腫瘍のことを言います。

これは様々なウイルスによって引き起こされるもので、大人でもかかる人体にさほど害がないものから、免疫がついていない子どもの内にかかりやすいものまで様々です。

同じように見える「いぼ」でも放っておいても大丈夫なものから、専門的な治療が必要なもの、保育園や幼稚園によってはプールなどの行事に参加できない可能性のあるものまであるので注意が必要になります。


大人もかかる「いぼ」は比較的害はない

なんだか疲れていたり、ストレスが多かったりすると手足の先などにいつの間にかポチっとできている「いぼ」。

少し痒みがあり、見た目にもあまり綺麗ではないので除去治療をする方もいますが、この「ヒト乳頭腫ウイルス」の感染による一般的な「いぼ」はウイルスによる人体への害はありません。

感染は皮膚を掻いたり、怪我などで傷ができてしまった時にこのヒト乳頭腫ウイルスが体内に侵入することで起こります。

「いぼ」は体外に現れるものですからウイルスによる人体への害はないとはいえ、見た目がよくなかったり、放置していてその数がどんどん増えていくようであれば医師に相談してみることをお勧めします。


子どもの頃に気をつけたい2つの「いぼ」

子ども、特にウイルスに対する免疫力がついていない6,7歳以下の子どもが注意したい「いぼ」ができる病気に伝染性膿痂疹(とびひ)と伝染性軟属腫(水いぼ)の2つがあります。

医学名だと馴染みのある方はそうそうないと思いますが、「とびひ」、「水いぼ」と聞くとご自身でも小さい頃に経験したことのある方も多く、名前を見知っている方もいると思います。

これらの疾患もウイルスの侵入によるものですが、大人になって「とびひ」にかかった、「水いぼ」ができちゃった。という話はあまり聞いたことがありませんよね。

その理由はこの二つの疾患は免疫力がつくことによって発症を防ぐことができるからなのです。

その免疫力が備わるのはだいたい6,7歳になる頃。それまでに自分が感染したり、周りの感染者のウイルスに抵抗しながら免疫力をつけていくことで発症することがなくなります。


「水いぼ」にかかったらプールに入れないって本当?

そもそも「水いぼ」とは

伝染性軟属腫(水いぼ)は6,7歳以下の幼児期に多く見られる感染症で、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚の傷などから体内に入り込むことで発症し、体幹部(お腹や背中など胴体)や臀部(おしり)など皮膚が薄くてこすれやすい場所に広範囲にポチっと水ぶくれのようないぼ(水疱)が見られるのが特徴です。

この水疱の中にはウイルスが大量に繁殖している粥状のどろっとしたものが入っており、かゆくて掻いたり、自然に擦れることで中のウイルスが流れ出して、辺りの物や人に付着して感染を拡大していきます。

身体の中でウイルスが増加して水疱が広がり、体内の免疫が高まると自然と水疱も消滅していきます。

長いと1,2年かかる場合もあり、重篤な症状になることはないので放置しても良いとされていますが、医師の相談を受けるのが良いでしょう。

施設によって異なる「水いぼ」によるプールの入水禁止

保育所や幼稚園ではプールでの集団感染の可能性を考慮して水いぼを除去しなければプールに入水ができないなどの措置が取られることもあります。

しかし、一緒にプールに入ったからといってプールがウイルスだらけになって感染するというわけではなく、肌(水いぼが見られる)を露出した状態で他児と接触することで感染の可能性があるというもの。

入水の禁止は水いぼに感染した子どもへの対応として定められたものではなく各施設の裁量に任されているようで、入水を禁止する場合には他児への配慮を主とした措置であると考えられます。

医師の相談の元、患部を保護することで入水が認められる施設もあるので、せっかくの子どもの夏の楽しみであるプールですから施設の先生に尋ねてみるのもいいと思います。


専門的な治療が必要な「とびひ」って?

伝染性膿痂疹(とびひ)は、やはり皮膚などの傷口から細菌が侵入することによって感染する疾患です。

大きく2つの種類に分かれ、場合によっては重篤な症状になることもあるので注意したい子どもの疾患の一つになります。

「とびひ」の疑いがある場合にはすぐにかかりつけのお医者さんに受診しましょう。

「とびひ」は第三種感染症と呼ばれる疾患の一つに定められていて保育園や幼稚園などの施設では、医師による登園許可が出るまで施設をお休みして自宅で子どもを診なければなりません。

登園許可がおりるのは医師の診療の元で内服剤と塗り薬を継続しながら、医師が「他児への感染の可能性が無い」と判断された時。

インフルエンザなどのように登園ができない日数が定められているわけではないのです。

医師の許可がおりたことを施設に報告し、更に施設がそれを認め登園許可がでることによって再び登園が可能になります。


「とびひ」は原因となるウイルスの種類によって症状と病名が分かれる

「とびひ」の種類

1,「黄色ブドウ球菌」による感染が原因の「水疱性膿痂疹」

乳児期に見られるもののほとんどの「とびひ」が、この「黄色ブドウ球菌」というウイルスによるものです。

こちらはいぼの様な水ぶくれ(水疱)や皮膚がめくれてしまい痛みを伴うびらんが見られることを特徴とするもので、主に2,3歳頃の乳幼児に多く見られる疾患になります。

6月から9月頃の暖かくじめじめとした湿気の多い時期に感染が多く見られるのも特徴のひとつです。

2,「A群β溶血性連鎖球菌」による感染が原因の「痂皮性膿痂疹」

こちらは乳幼児に限らず老若男女感染する可能性があり新生児や免疫力の低い人が感染すると重篤化する恐れのある特に注意が必要なものになります。

主として「A群β溶血性連鎖球菌」による感染が原因なのですが「黄色ブドウ球菌」も伴って感染していることがほとんどです。

疾患の特徴は痂皮(かひ)と呼ばれる黄色味をおびた小さいいぼの様なものが破れたり、乾燥して厚いかさぶたのような状態となることでウイルスが周りに移り拡大していきます。

「とびひ」の症状で気をつけたいもの

上記の2種類の「とびひ」に共通することになりますが、まれに発熱を伴うことや水疱が2,3日経過しても増え続けている、身体や顔が赤くなり腫れが強く見られるような時ああります。

そのような症状が見られた際にはその都度医師の診断を仰ぐようにしましょう。


「とびひ」は感染力がとても強い。家庭でも気をつけるポイント

「とびひ」は登園ができなくなってしまうので基本的には兄弟のいる家庭でないと他の子どもへの感染はそうそう起こらなないのですが、大人でも感染の可能性があるので家庭でできる気をつけたいポイントを紹介します。

まず「とびひ」は感染力がとても強いことを理解しましょう。

「水いぼ」の様に直接患部と接触するだけではなく、「とびひ」にかかっている子どもが使ったタオルやプール、お風呂を共有することで感染がどんどん広がる恐れがあります。

感染経路を絶つにはタオルなどは別の物を用意し共有しないようにする、患部や手の清潔を保つ、感染した子どものお風呂は最後にしたりシャワーのみにするなどがあります。

一口に「いぼ」といってもそのウイルスの種類によって身体には害が無かったり、登園ができなくなってしまうものがあったりと、様々な疾患の特徴になりえることがご理解いただけたでしょうか。

大事なお子さんを危険にさらさない、大切な人様のお子さんに感染させてしまう危険性を少なくするためにも、子どもの身体の変化には日ごろから気をつけて見てあげてくださいね。

そして少しでも気になることがあればすぐにかかりつけのお医者さんに相談するようにしましょう。


今回のまとめ

知っておきたい「いぼ」ができる子どもの病気とその対応
大人もかかる「いぼ」は比較的害はない
子どもの頃に気をつけたい2つの「いぼ」
「水いぼ」にかかったらプールに入れないって本当?
専門的な治療が必要な「とびひ」って?
「とびひ」は原因となるウイルスの種類によって症状と病名が分かれる
「とびひ」は感染力がとても強い。家庭でも気をつけるポイント

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