「ADHD」の原因から考える援助の道とは?

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adhd-genninn社会生活や円滑な人間関係の構築に支障をきたすかもしれない「ADHD」を発症する 原因 とは何なのか。

未だ正確な原因が突き止められていないこの発達障がいをよりよく知るために、以前考えられていた要因なども交えながら理解して、援助の助けにしていきましょう。


周りの環境に発症する原因があると言われていた時もあった

生活習慣による発症は誤解

「ADHD」は以前は食生活や睡眠の時間、深さなど生活等の環境的要因に原因があるのではないかと考えられていました。

これらは生活習慣病になるリスクを増やす原因となりえます。

しかし「ADHD」の子どもが皆生活習慣に問題があるわけではない為、生活環境における問題がそのまま「ADHD」の発症につながるということは考えにくいのです。

ここで大事なのは、これは発症の原因としては考えにくいということであり、生活習慣が「ADHD」の悪化や治療の助けになることは忘れてはなりません。


生活習慣は治療の助けとなることは確かなこと

「ADHD」の3つの特徴である「不注意」、「多動性」、「衝動性」を改善させるには環境的な配慮をしていく必要があることは分かっています。

特に「多動性」と「衝動性」は患者自身の成長によって自制が働くようになっていくものであり、それを助けるために環境に配慮することはとても有効であると言えます。

睡眠不足からイライラしたり情緒が不安定になりやすい、食生活の乱れで自制が効かない、不安定な気持ちになりやすいということも考えられるからです。


「ADHD」の原因は脳神経の機能不全が起こしている?

実行機能を司る前頭前野

人間が他の動物と大きく違う脳の部位がこの前頭前野(ぜんとうぜんや)という部位です。

この部位は哺乳類に高次な発達が認められており、その中でも人間の発達は他の哺乳類と比べても高度な発達をしています。

人間の認知や実行機能を担っている大切な部位であり、「ADHD」を発症している人はこの前頭前野の働きに偏りがうまれるために3つの特徴に当てはまる行動を取りやすいのではないかと考えられています。

神経伝達物質によるもの

私たちの脳内では神経伝達物質が様々な領域でやり取りをしています。

神経伝達物質の代表としてアドレナリンは耳にしたことがあると思います。他にはセロトニンなどは睡眠を促すことで知られています。

「ADHD」の患者の多くはこの神経伝達物質の1つである、「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の働きが不足しているのではないかという考えがあります。

「ドーパミン」は運動やホルモン、快の感情などを調整する働きや、意欲、学習にも関わりをもつ神経伝達物質です。

「ノルアドレナリン」はまさしく注意と衝動性に関連する神経伝達物質の1つでもあり、これらの働きが上手くいかないために落ち着きがなくなったり、衝動的な言動が出たりと症状が起こるのではないかと考えられます。

取り込みの問題、トランスポーターの問題?

この問題は少し難しい話なので噛み砕いた説明をします。

もし興味をもたれた方は一度調べてみてください。

神経伝達物質の働きの問題に関しては上記の説明で少し理解してもらえたと思います。

この神経伝達物質の伝達を行う機関が脳内にあり、「シナプス」と呼ばれています。

この「シナプス」によってドーパミンなどの神経伝達物質が放出され、受け取られを繰り返していくことで脳の活動させたい部位にまで神経伝達物質をバケツリレーのように伝えていくイメージです。

そして余った分を自ら回収する機能もついています。

では「ADHD」患者の場合はというと、この「シナプス」の回収する働き(この器官をトランスポーターと言います)が過剰になり、神経伝達物質が上手く伝わらないと考えられています。

バケツリレーで例えると、バケツには神経伝達物質が入っているわけですが、元々この量が不足しがちです。

そして受け取り手の間までには距離があり、その間には受け取って余ったものを回収する役割をもつ人が控えています。

しかしこの余ったものを回収する人が頑張りすぎて、まだ受け取り手まで渡っていないのにバケツの中身を回収してしまうわけです。

そうすると大切な神経伝達物質が次の神経へと渡せない状態が起こります。


原因の解明は未だでも治療の助けとすることはできる

遺伝はしないけれど…

生活習慣の問題にせよ、脳内の神経伝達物質の問題にせよまだはっきりとした原因であることは分かっていません。

また、ご家族を悩ませる「遺伝」に関しては、「ADHD」の親から生まれた子どもが「ADHD」を引き継いで生まれてくることはない。とされています。

ただし、「家族性」や「集積性」と呼ばれますが、「ADHD」を引き起こしやすい家系、環境というものは存在するために「ADHD」の親から生まれた子どもが「ADHD」の資質を持っており家系や環境によって症状が表に出るというケースはなくはないようです。

医療も家庭も治療の助けにする

神経伝達物質の問題が原因と確立されたわけではありません。

しかし、ノルアドレナリンやドーパミンの不足ということは事実であり、治療において処方箋がある場合にはノルアドレナリンやドーパミンの不足を緩和させるための薬が出されます。

また「ADHD」の諸症状を緩和させる為に生活習慣が大切なことも確かです。

健康的な生活を送ることで症状を和らげてあげることは間違いなく可能です。

原因の究明にはまだ時間がかかるかもしれません。

しかし原因と思われるものを知ることでこれからの援助の助けとすることはできます。

ご自身を身近な人を「ADHD」のもつ症状の苦しみから少しでも楽にしてあげるには、よりこの病気を、その人自身を理解してあげることが重要であると思います。


今回のまとめ

「ADHD」の原因から考える援助の道とは?
周りの環境に発症する原因があると言われていた時もあった
「ADHD」の原因は脳神経の機能不全が起こしている?
原因の解明は未だでも治療の助けとすることはできる

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