ADHDとアスペルガー症候群2つの違いとは?

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ADHD」について調べ物をする中できっと「アスペルガー症候群」という言葉を目にしたり耳にした人も多いでしょう。

内容としては2つの類似点や異なる点についてなどだと思います。

今回はその2つの違いと類似して思われる理由について紹介していきます。


特徴から見る「ADHD」と「アスペルガー症候群」

「アスペルガー症候群」も「ADHD」も「発達障がい」という大きな枠の中の一つの病気であるとされます。

「発達障がい」は知能指数やその自閉傾向にみられる特徴がどのタイプにあてはまるのかで更に区分されます。

2つはその中でも言語障害と知的障がいを伴わない(知能指数70以上)、高機能自閉症というタイプなのです。

<ADHDにおける3つの特徴>

ADHDは注意欠陥多動性障がいと言うように「不注意(注意力障がい)」、「多動性」、「衝動性」が強く生活や人間関係に支障が出るものを言います。

これらの特徴が強く出ることで周りの人からは「落ち着きが無い」、「せわしない」、「乱暴物」なんて印象を抱かれてしまうことがあります。

<アスペルガー症候群における3つの特徴>

アスペルガー症候群では「コミュニケーションの困難」、「社会性(一般常識と言い換えてもいいかもしれません)の欠如」、「抽象的概念の理解が苦手」という特徴が多く見られます。

私たちは日本の文化的な背景もありTPO(時と人と場合によって振る舞いを変えること)を重んじる傾向にあります。

アスペルガー症候群ではそのTPOを理解して振る舞いや態度、言葉を変えることが難しくコミュニケーションに支障が起こりやすいです。

また言葉を直接的な意味でしか受け止めることができないので、抽象的な言い回しをすると伝わりにくかったりします。

学校の先生に「暗くなったから家までまっすぐに帰るように」と言われて私たちは「暗くなってきたから寄り道をしないで帰りましょう」と認識しますが、言葉をそのまま受け取るので「まっすぐでは家には帰れない。

あの十字路を曲がって、あそこを下って…」と混乱することもあるわけです。


連続的な流れスペクトラムとは?

以前より発達障がいや自閉症、その他類似される特徴を持つ症状があるものは1つ1つ独立した病気により発現する症状であると考えられていました。

つまり、「ADHD」は「ADHD」であり、「アスペルガー症候群」は「アスペルガー症候群」であり、2つが併発することはないという考え方だったのです。

しかし研究が進んでいく中で「ADHD」の患者の中で「アスペルガー症候群」の特徴を強くもつ人がいることもあり、また逆の症例も存在することがわかりました。

そこで、これらの症状は連続的に繋がっている集合体(スペクトラム)であるという考え方が出てきました。

スペクトラムの分かりやすい例に虹があります。

虹は七色と教わりますが実際には更に多くの色が繋がってできています。

私たちが七色と呼ぶその中間色、さらにその中間色とゆったりとした連続的な流れの中で色彩の変化が起こっており、私たちの目にはその細かな部分はある程度省略され七色の様に見えています。

発達障がいも「不注意」、「多動性」、「衝動性」、「コミュニケーションの困難」、「抽象的概念の理解の可否」、など色々な症状が人によって、またその人の中でも年齢などによって連続的に変化しているものであると考えられ始めました。

そうした症状が連続的した変化を持つことが分かり、今では「自閉症スペクトラム」という名称がよく使われるようになっています。


連続的に繋がっているのなら「ADHD」と「アスペルガー症候群」の判断はどうなるの?

自閉症スペクトラムという連続的に流れのある物の中で特定の診断を出すのはやはり難しいことです。

安易な例えですが虹を見せられて「紫」を探してくださいと言われたら、恐らく「薄い紫」や「濃い紫」、「ちょっと赤みがかった紫」なども含めて「紫色はこの辺りです」と範囲として示すことでしょう。

ある一点を指差して「紫と言えるのはこの部分だけです」と言える人はまず居ないと思います。

<完全に区別することはしない>

「ADHD」も「アスペルガー症候群」も「自閉症スペクトラム」の中で言語障害を持たず、知的な遅れも見られない高機能自閉症に分類されます。

その中で「ADHD」の特徴が強く見られるのか「アスペルガー症候群」の特徴が強く見られるのかで診断をします。

しかしその中でも2つの特徴が混在しているケースなども多分にあるわけです。

<治療や援助は個人に合うものが必要となる>

これまでの説明で発達障がいでは他の類似した病気の特徴が一緒に見られることがあることが分かってもらえたと思います。

ここが以前と今との大きな差であり、発達障がいを抱えている人を、その家族を救う大きな足がかりとなる部分なのです。

これまでの診断基準で「あなたはADHDです。

アスペルガー症候群ではありません」と診断された方は「ADHD」に対する薬物療法でありSST(社会に適応する為のトレーニング)を受け、「不注意」、「多動性」、「衝動性」という特徴が緩和していったかもしれません。

しかしもし一緒に「アスペルガー症候群」にみられる特徴を有していてもそちらの治療を受けることが難しかったのです。

自閉症スペクトラムという考え方ができ、両者が混在することがあると認められるようになりました。

「ADHD」と診断されても「アスペルガー症候群」の傾向も少し在ると判断されれば、「ADHD」と平行して「アスペルガー症候群」の治療を受けることができるようになっています。

また、周りの人からしてもただ「ADHD」の特徴があるからそこは配慮しようというだけでは、それ以外の特徴で困難や障がいが起きていたかもしれません。

それ以外の特徴にも理解しようとして、援助をする。

そんな「ADHD」などの発達障がいを抱える方が社会に適応しやすい環境が整う可能性が自閉症スペクトラムという新たな考え方にはあるのです。

そんな環境がこれからどんどん広まっていくと良いですね。


まとめ

ADHDとアスペルガー症候群2つの違いとは?
特徴から見る「ADHD」と「アスペルガー症候群」
連続的な流れスペクトラムとは?
連続的に繋がっているのなら「ADHD」と「アスペルガー症候群」の判断はどうなるの?

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